「写真に役立つお天気ガイド」

皆さん、当スタジオHPをご覧下さり、本当にありがとうございます。

この度は、インスタグラムにてシリーズ公開している「写真に役立つお天気ガイド」を、ここにまとめて掲載すると共に、インスタグラムのフィード10枚(実際は紹介や締めのページがあるので7枚以下の内容)ではお伝えしきれない部分や、やや難しい部分を追加で説明していく場所になればと思っています。またご質問などにも答えていければと思ってます。

ある分野のプロフェッショナルとして気象に関わり23年ほどが経ちます(‘注気象予報士ではありません)。写真家としてその経験を生かし、1人でも多くの方と情報をシェアしていければと思っています。

普段写真を撮影する時、天気の良し悪しを気にしても、雲の形状を気にする方は少ないと思います。しかし、雲の表情一つで、写真のイメージは大きく左右されます。逆に言えば、伝えたい写真のイメージに合わせ、メインの被写体のみでなく、漂う雲もイメージに合わせられたら、作品の持つインパクトは大きく変化するはずです。もちろん、雲は絶えず変化するもので、イメージに合う雲を見つけて写真に収めることは本当に難しいと思います。しかし、そこがまた予測し撮影する楽しさでもあると思っています。

皆さんは、Photographerの語源を聞いた事があると思います。ギリシャ語、Photo(光)とGrapher(描く人)から来ています。天気を読み、撮影という行為で光(風景)を描き、作品へと高めてゆく。

私は写真撮影はどこか魚釣りに似ていると思っています。魚釣りは、前日に仕掛けを準備しながらワクワク、当日は釣る事にエキサイティングし、獲物によりですが夜の食事になれば、お腹も財布もハッピーです。写真撮影もどこに行こうかでワクワク、撮影を楽しみ、その後現像作業や、SNS発信で楽しみます。

この「写真に役立つお天気ガイド」が前日のワクワクの一助になることを願っています。

今後の連載を見て頂ければ、前日の予想の知識を習得するのみでなく、当日予想(Forecast)が外れても、実況分析(Nowcast)でき、更に数時間後を予測修正(RE-Forecast)する事で、撮影ポイントを変更したり、レンズ交換し違う被写体に変更する事が出来るようになり、臨機応変に対応しながら写真撮影を楽しめる様になっていくと思っています。今までの撮影とは違うワクワク感ありませんか?

また、ご旅行の折にも、その知識を存分に発揮し、一段と楽しくなると思います。

先日も私、沖縄撮影に行って参りましたが、数日前から天気図と睨めっこしました。朝日の撮影に東海岸、夕日の撮影に西海岸は鉄則ですが、その日は朝雲が出ることを予想し、東海岸には行かず、夜中雲の無い西海岸で明け方まで星空撮影を行いました。本当は東海岸で星空、その後日出がベストですが、その日は望めませんでした。その後太陽が出て、熱対流で雲が西に移動することを予測し、東海岸で陽射しの砂浜の写真を撮る事にしました。作戦は見事成功、お連れした方にも喜んで頂きました。

もし、朝日は東、夕日は西と鉄則通り移動していたら、ずっと雲の下で1日を終えていたことと思います。

1人でも多くの方と気象の知識のみでなく、お天気の不思議や面白さを一緒に共有させて頂き、写真ライフのワクワクに繋がることを願いつつ投稿を続けていきます。よろしくお願いします。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

テキストのコピーはできません。