Lesson 4. 冬を美しく撮ろう!

前回までは一般的なフィルターの説明をしてきました。今回は実際どのようにフィルターを使っていくのか?またその効果はどのような感じなのかを知って頂けるようにしていきます。

撮影場所は北海道の上富良野地区です。美瑛・富良野の冬はどこを切り取っても絵になる素晴らしい場所です。朝焼けのシーンを、一本の木がアクセントになる丘にしました。

1、まずはそのまま1枚撮影。

雪に露出を合わせているので、空が白く飛んでます。空に合わせると雪がシルエットになり、土なのか雪なのか分からなくなります。

2、Half Filterを使用。

S -GND0.9を丘の雪のラインにフィルターの境界を合わせます。上下の高さも調整でき、360度クルクル回るフィルターは本当に便利です。空にほんの僅か色が乗ってきて、飛びも抑えられました。

3、NDフィルターを重ね、長時間露光。

ND64の正方形(150mm✖️150mm)フィルターを重ねました。雪への朝日の反射が良い感じになりました。しかし、雲の表情が少し乏しい様な気がしました。

4、Half Filterを2枚重ねで更に長時間露光。

R -GND1.2を重ねました。リバースフィルターの効果で空の上部の色合いが戻りました。雲に豊かな表情が生まれました。

いかがでしょうか?設定は長時間露光での時間以外は全く同じです。もちろん1枚目の白っぽい雰囲気が好きな方もいらっしゃいます。皆さんもご存知の通り、写真に正解はありません。敢えて言えば、撮影者の感性にハマった写真が正解だとも言えます。しかしフィルターが無ければ、下3つの写真は撮れないのも事実です。感性にハマる写真を撮影する為に、フィルターの使用はとても有効で、感性のハマる幅を広げてくれるアイテムです。

K-Series Landscape Set Ⅱ

今回はこのセットに、ND64(150mm✖️150mm)を併用しました。

ワンポイントアドバイス!

1枚目の写真をもう一度見てください。雪面の表情がのっぺりしていませんか?これはPLの効果を効かせ過ぎているからです。PLの効果を効かせ反射を抑えすぎると、雪面の表情が失われます。H&Y FilterのドロップインPLフィルターの上部に付いてるノブを左指で回しながら、ファインダーを覗けば効果を確認しながら撮影出来ます。私自身購入を決めたポイント、これが本当に便利なんです。

感動した朝焼けの風景を再現出来ました。

いかがでしょうか?フィルターの使用感を少しは感じて頂けたと思います。カメラの設定に加えて、フィルターの選択で表現は無限大になります。カメラの性能が良くなり、なかなか作品で差別化を図るのが難しくなってきています。フィルター使用で貴方らしさを表現してみましょう。

本当は実際に使用して頂くのが一番なんです。フィルターが試せるワークショップも行っていますので、お気軽にお声掛けくださいね。撮影がてら全国に出張しています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

テキストのコピーはできません。