Lesson6. ライトアップ撮影を楽しもう!

ライトアップされた風景の撮影をされる方も多いと思います。桜や紅葉のライトアップを初め、お城などの建築物のライトアップの撮影を楽しまれている事でしょう。

ライトアップは夜なのでフィルターなんて要らないと思われる方も多いかと思います。確かに暗いから光を当てているのであって、昼間のように大気中の不純物による光の拡散による影響も少ないので、そう思われるのも当然です。

今回ご紹介するのは、光の反射を抑えるPLフィルターではなく、光の濃淡をコントロールするハーフフィルターや露光時間をコントロールするNDフィルターで、ライトアップの写真の精度を上げて作品にするヒントです。

「青い池」

今回の撮影地は、北海道美瑛にある青い池のライトアップになります。コロナも収束しつつあり、インバウンドの観光客の方も多く居ました。ただマイナス20度近く下がっていたので、皆さん少し見学して足早に帰って行きました。

もう少し詳しく紹介します。毎年冬にライトアップが行われます。普通車で500円の駐車料金が必要です。毎年ライトの数や光を当てる角度を含めて、変化しているので、毎年訪れても違う表情を楽しめるのも魅力です。ライトのプログラムは一回10分程度だと思います。寒いので防寒対策をしてくださいね。

「S -GND0.9」

今回はソフトGND8を使用しました。ポイントは、凍った池の湖面を明るいライトが照らすため、通常の朝日や夕日の撮影とは逆にして使用する点です。上の写真を見てください。上部は景色が透けて見えているのが分かると思います。湖面のライトの明るさを抑えて、木々と降る雪の明るさのバランスを取る為に逆にセットします。

「ND64」

更にND64を重ねて使用しました。この日は吹雪でしたので、雪のラインを長く出したかったので、露光時間を延ばしたかったのです。そして自分のイメージに合うシャッタースピードとISOを探ります。

「1時間半が限界?」

一番良いライトを探り、場所を探り、そして撮影しますが、チャンスは10分弱の光のプログラムサイクルに一回なんです。寒い、帰りたい、でももう一回、いや違うもう一回、最後にもう一回と繰り返し、1時間半。足の指がちぎれそうになり、撤収しました(笑)

「Holy night」

そして作品が出来上がりました。如何でしょうか?

今回は逆さにハーフフィルターを付けましたが、お堀や池に映る桜や紅葉などのライトアップは通常の装着になります。

フィルターが必要ないと思われる夜の撮影でも、光の濃淡のコントールに威力を発揮します。ライトアップの中のポートレートなど可能性は無限にあります。

特に夜はISOを上げたりするので、ノイズが画像にのりやすく、現像で無理をすると更にノイズが顕著に出ます。やはりフィルターで現場で可能な限り高品質な画像を撮っておきたいですよね。

H&Y filterは落としても傷の付きにくいゴリラガラスです。夜間は手元も見えづらく手を滑らせるリスクにも安心感があります。そして自由に角度を変えられるマグネットシステムは手の悴む極寒の撮影でも、極寒用手袋をしていても簡単に操作でき、本当に重宝しました。

ぜひ皆さんライトアップの撮影をH&Y filterで楽しんでくださいね。フィルターを購入前に試せる撮影会も全国で実施しています。個人のみならず、グループの幹事さんもお気軽に御声掛けくださいね。

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