Lesson7. アイデア膨らませて楽しもう!

フィルターを使用する理由は様々あります。反射を軽減したい、長秒露光したい、画質のノイズを抑えたい、など使用する人により理由は違います。それぞれの目的を達成する為に使用するのがフィルターです。

今回提案するのは、一回の撮影機会でフィルターを駆使して、出来るだけ多くの作品を生み出すヒントです。

今回の舞台は、茨城県の大洗磯前神社の鳥居です。とても有名な場所なので、行かれた方も多いと思います。その神秘的な場所、私もずっと行きたいと思っていました。しかし私は福岡在住ですので、頻繁に行く事はできません。でもこの折角の機会に一つでも多くの作品を残したい!と。

私が通常使用しているフィルターです。

PLフィルター、100mm64NDフィルター、100mmナイトフィルター(左)、150mmソフトフィルター、150mmリバースフィルター、ND1000CPLです。あと使用頻度は少ないですが、150mmセンターフィルターがあります。

高価なフィルターなので多くは揃えられませんが、組み合わせることで、様々な効果を得る事ができます。

「夜明け前」

まずは、場所取りで早めに訪れて、星空を撮影してみましょう。日の出までの時間も楽しむことが出来ます。光害の元になるナトリウム光を吸収してくれるので、クリアな星、深い青の空を写す事ができます。暗い中のフィルター交換は落下の危険性もありますが、H&Y Filterはゴリラガラス採用で衝撃に強いので、安心して作業できます。

「日出直前」

いよいよ日の出。しかし焦らず、長時間露光で神秘的な雰囲気を閉じ込めましょう。まだ暗いので、PLは必要ないです。リバース1枚で数秒は確保出来ます。刻一刻光の具合が変化するので、臨機応変に露出やISOを変えていきましょう。

「日の出」

いよいよメインカットの撮影です。PL、ソフトフィルターで準備します。明るいので、三脚は必要ないです。ベストポジションを探して、手持ちで臨みましょう。三脚で、手ぶれ補正をオフにしてるので、手持ちに切り替える時は、手ぶれ補正オンを忘れないようにして下さいね。私よく忘れます(笑)

ちなみにこの日は数ヶ月ぶりにダルマ日の出になったみたいです。正体して鳥居の間から太陽が出るのも、年間2シーズンのみです。本当にツイてました。

「一通り撮ったら」

ここからが、フィルターを持っている方が最も楽しめる時間です。組み合わせにより、アイデアは無限大ですね。左の写真は、PL、ソフトハーフ、100mm64NDを重ねています。三脚に戻していますので、手ぶれ補正オフですね。もっと流したいなら、ND1000CPLに変えてもいいです。ドロップインフィルターは、一瞬で交換できるので、1秒ごとに光が変わる状況では、本当に重宝します。ND1000ではピント合わせに苦労しますが、少しCPLを持ち上げピントを合わせ、手を離すだけでセットされます。なんて気軽でしょう。フィルターを数枚重ねられるのもいいですね。アイデアのバリエーションを増やせます。

「日が昇り切っても」

他のカメラマンは全員撤収しました。しかし、まだまだ創作意欲は収まらない。一番の理由は、簡単にすぐフィルターを交換できる手軽さです。ネジ込み式だと、取り外しに時間を要する為、撮影継続も少し億劫になりますよね。私もハマったと思ってたら、はめ込みが甘く、何度となく落下させました。

PLとソフトハーフフィルターに切り替えます。岩の形状に合わせながら、その時を待ちます。ネジ込みと違って、ハーフNDの境目を上下、360度回転出来るのは、本当に撮ってて楽しい。

「天気が悪くても」

この日はロケハンに来ただけでしたが、ND1000CPL、ソフトハーフ、リバースハーフ、100mm64NDのオールキャストを駆使し最大限の長時間露光で1枚撮影しました。

この写真を見た山岳写真家の方から連絡頂き、「どこの山頂の雲海ですか?」と問い合わせを頂きました。面白い作品になったと思っています。

「まとめ」

今回はフィルターの使い方の真髄だと思っています。ただ撮影するにとどまらず、そこからアイデアを膨らませて作品を作り込んでいく喜びは大きいです。

これから色鮮やかな季節がやってきます。H&Y Filterで多くの方に、アイデアに富んだ作品を生み出す喜びを感じて頂ければと思います。

高価な買い物ですし、悩まれる方も多くいらっしゃいますが、私のワークショップに参加された方は100%購入して良かったと言われます。全国でフィルターを無料で試せるワークショップを実施していますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡くださいね。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

テキストのコピーはできません。