Topic 1. NFTって何なの?

最初にNFTとは何なのか?を確認していきたいと思います。紹介文でも、日本人の0.01%しか精通していないと言うデータのお話をしましたが、如何でしょうか?ざっくりでも答えられるでしょうか?基本が重要なのでじっくりと確認していきましょう。

Topic 1.ではNFTとは何なのか?についてお話したいと思います。

まず、NFTはNon-Fungible Tokenの頭文字をとったものになります。Fungibleとは代替可能、Tokenは代用貨幣と言う意味です。つまりNFTとは「代替できない貨幣に代用される価値あるもの」と言う事です。一番分かりやすく言うと、唯一無二のデジタルデータと言う事です。

そもそも何故そのようなものが出来たかというと、時代の流れとテクノロジーの進化が挙げられます。絵画ならモネのサインやゴッホのサインがあり、製品なら製造番号があり、そのものが本物か?正規品か?という事に疑問が生じる余地はありませんでした。そしてそこに価値があり、高額で取引されたります。しかし世の中デジタル化が進み、デジタルアートや写真が簡単に複製出来るようになりました。もちろんメリットもあります。ボタン一つで、もう一つ出来るのですから、なんて簡単なんでしょう。しかし、デジタル商品は複製できる性質の故、正規品と言う考え方は無く、唯一著作権者が持つものが正規品なんだろうと言う漠然とした考えでした。逆に言うと、デジタルデータに価値を持たせることが出来なかったのです。

そこでAIなどの発達のように、技術革新が起きました。ブロックチェーンと言うものです。ブロックチェーンとは、データベースの管理方法です。(別の機会にまた詳しくお話しします。)セキュリティー面も万全で、実質上改ざんが出来なくなっています。このブロックチェーンにより、アートや写真などのデジタル商品に唯一無二を保証する事によって、価値を産むことが出来るようになったのです。

例を出すと、私のパソコンには同じ写真が多数存在します。原本はRAWデータです。そこから作品を生み出し、JPEGやPNGとして保存しています。IPA写真コンテストの為に提出するのにコピー、更に雑誌掲載の為にコピー、カレンダー作成の為にコピーなどしているからです。雑誌担当者が更にコピーして、必要部署の方と共有しているかも知れません。作品1枚が複製を繰り返され、世の中に何枚あるのだろう?と言うデジタル写真に唯一無二の保証が無い以上そこに価値は存在しません。価値が存在しない以上お金は発生しないので、デジタルアートは難しいものでした。

そこでブロックチェーンの技術により、デジタルデータをNFT化する事(専門用語:ミントする)で、唯一無二を保証します。NFT化された作品は改ざんやコピーが出来なくなるのです。そうすると、私が持っている作品を一枚NFT化するとそれが本物です。譲渡した時点で、私が所有している他の写真は全て偽物になります。そうは言っても、著作権は私ですが、その話はまた別の機会にします。

まとめると、今まで唯一無二を保証する事が難しかったデジタルデータに、ブロックチェーンというデータ管理技術を使い、唯一無二を保証する事が可能になった。そして唯一無二を保証されたデジタルデータが、製造番号付きの製品と同じく価値をもつNFTと呼ばれるのです。

面白いのがあくまでデジタルデータなので、形も影もありません。パソコンや携帯で見る必要があります。形や影がものにお金払う人いるの?と思いませんか。居るんです。アート作品が75億円と話題になった事ご存知ですか?次回は現代のNFTを取り巻く世界がどのようになっているのかお話しします。

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