Topic15. ATIS Part3

今回でATISの解説も大詰めを迎えます。いかがですか?やはり難しいと思います。しかし撮影のたびに少しづつ確認して下さい。時間は掛かるかもですが、その先に充実した写真ライフや旅行が待っています。

湿域はTopic1でお話ししましたが、この値が同じだとそれ以上空気中の水蒸気は大気に吸収されず水滴となります。よって霧や雲となり、朝靄や雲海の現象になります。午前中の早い時間の気象現象で知られますが、日中日が上がると気温が上がり、気温と露点差が開きます。大気中に多くの水蒸気が吸収される状況になり、もやや雲が消散してゆくのです。

QNHは馴染みがないと思います。天気図で見る数値です。標準大気という基準の大気を設定し、それより高いと高気圧、低いと低気圧としています。標準が、Q1013hPa(ヘクトパスカル)、A 29.92inHg(インチ)と定義されています。天気予報でも確認できますので、一度意識して見てくださいね。数値が下がり傾向の時は、天気の下り坂。上がり傾向の時は、天気の回復が予測できます。

RMK(Remark)ですが、特殊な気象現象が示されます。R ++はRainfall Intensityと呼ばれ降雨強度30mm/hの時に出ます。また上記のように気圧の急激な変化も示されます。TS10NM W MOV Nなども出ます。TS(雷電)が10NM(マイル、ざっくり1.8倍km、よって18km)W(west西)にありN(north北)にMOV(moving)動いているという情報です。雷の撮影の時など、自分の撮影地の安全確保には重要な情報になります。キャンプ中の方は片付けの目安にもなります。釣りの方も竿への避雷に注意をする一助になると思います。

次回はそれらが一発で見れるサイトのご紹介と活用方法をお届けします。

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