今回はレンズフィルターの形について紹介したいと思います。レンズフィルターには丸型と角型の2種類があります。それぞれメリットとデメリットがありますので確認していきましょう。各特徴を知って頂き、ご購入の一助になれば幸いです。
上記左側がホルダーと呼ばれる角型フィルターを装着する土台をレンズにつけて、そこに用途に応じた角型フィルターを挿入します。挿入と言っても、H&Y filterはマグネット式なのではめ込むだけです。
右側はレンズにそのまま径のあったフィルターをつける丸型フィルターになります。写真には径の違うレンズにも丸型フィルターを装着できるよう可変型のRevolvingが装着されています。
メリットとデメリットを見ていきましょう。
丸型のメリットは、やはり価格が安い傾向があります。その分各社メーカーから発売される種類も多く、手軽に始められるのも人気です。コンパクトでかさばらないのでカメラバックもスッキリするメリットもあります。
丸型のデメリットは、レンズ径ごとにフィルターを揃えないといけなくなります。しかし上記のRevolvingのようなステップアップリングを用意する事で解決できます。ハーフNDフィルターでは真ん中で分かれているので、効果の効きの範囲を上下左右に調整する事が出来ません。
丸型のメリットにもデメリットにもなるのが、ねじ込み式という事です。装着が容易というメリットもありますが、急いで装着するあまりはめ込みが悪く、脱落させてしまったり、噛んでしまい取れなくなる事もあります。H&Y filterではそれを解決するマグネット式丸型フィルターがあります。
次に角型フィルターのメリットは、やはりハーフNDフィルター使用時の微調整が出来ることが挙げられます。面積が広いので、レンズ径に左右されず使用可能なこともメリットの一つです。丸型は指紋をつけない様に持つあまり(形状も丸いので)指を滑らせてフィルターを落とす事がありますが、角型はしっかりつまめて持つ部分がありフィルターに指紋も付かないので、安心して取り扱い出来るのは、個人的にはメリットと考えています。
角型のデメリットは、専用のホルダーが必要で大きくかさばる点です。また機構も丸型に比べ複雑で、高価な傾向があります。
丸型のデメリットを解決する為に開発された可変式のRevolving、ステップアップリングと呼ばれる物(左)とマグネット式丸型フィルター(右)。
私も最初は丸型のフィルターで様々な作品を撮ってきました。今でも効果・用途に合わせて丸型を使用する事があります。丸型にしかない特殊効果のフィルターは多くあり魅力です。しかし風景写真をメインに撮影するにあたり、ハーフNDフィルターの微調整が出来るメリットに感動して、角型フィルターを使用する様になりました。
作品をじっくり追い込む撮影では、三脚を構え、角型フィルターを装着して撮影する事もあれば、渓谷や山を駆け巡り、生き物達を撮影する時は一瞬が勝負なので、丸型をはめ込んだまま一日撮影する事もあります。状況に合わせて、選択する事も、また写真撮影の楽しみであり魅力であると思います。
少し前までは丸型のデメリットが気になりましたが、今では上記の様にそれを克服する商品が出てきています。風景写真などで、明暗差が大きい日出、夕焼けや花火の撮影ではやはり角型フィルターのメリットは大きく、お勧めしたいと思います。
ではまた次回のLessonで。
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