皆さんも風を表現したいと思った事あると思います。どの様な作品になったでしょうか?
まず、散ってゆく花びら、風見鶏や風車など、被写体と風を結び付けるような方法でしょうか?または、走ってなびく髪や、ゆらめくドレスなど、物の動きで風を表現した方も多いと思います。
今回ご紹介するのは、フィルターワークで風を表現する方法です。長時間露光で川や滝を撮られた方も多いと思いますが、原理は同じです。ただ水の流れではなく、風の流れをフィルターで表します。
撮影場所は青森県の蔦沼です。紅葉の美しさで、全国指折りの名所です。昨年から自然保護の観点や、近隣への配慮から協力金を納めるようになりました。車一台(運転手1人)で4,000円でした。今年はまた変わるかもしれないので、行かれる方は十和田市のHPでご確認ください。
それまではあまりにも有名で徹夜組も居たそうです。もちろんそれだけ魅力ある風景ですが、夜中の寒さが身を蝕みます。協力金は必要ですが、1日の入場制限もあるので、時間通り行っても、ゆったりと場所を確保し撮影出来たので個人的には良かったです。
まずは1枚撮影。
山に朝日が差し込み、綺麗なのですが、なんか違う気がしました。朝一は湖面が穏やかでしたが、日が差し込み一気に大気が動き、山間を強風が駆け抜けます。湖面奥の白っぽい所が、風で波打っている場所です。
風が吹いてきたからと、帰るカメラマンも多かったです。やはり鏡の湖面に反射する紅葉を撮影したいですよね。
K-Series Landscape Set Ⅱ
今回はMCR ND1000-CPLフィルターを使用しました。NDにPL効果を調整できるノブもあり反射の効果を調整出来るのは本当に便利です。
湖面の境に合わせて、R-GND1.2を重ねます。そして30秒の露光をしました。
思い描いたイメージを具現化!
雲の流れのみでなく、湖面を流れる風による波立ちの動きも表現できました。
鏡の水面リフィレクションを狙いましたが、自然は厳しい。そんな時でも、フィルターがあれば視点を変えて、違った作品を生み出すことが出来ます。厳しい天気でも、撮影辞めて帰るという選択肢ではなく、どうやって表現しようかと挑戦の選択肢がフィルターで持てるのは、本当に楽しいです。
フィルターを試せる写真講座も随時開催していますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。全国撮影がてら実施してますので、国内なら場所は問いません。
この時も居合わせたカメラマン4人の方に30分程即席で講習させて頂きました。囲まれて質問に答えていると輪ができて自然と講習の流れに。この時に95mm径のアダプターリングが欲しいとご意見を頂きましたが、頂いたご意見をメーカーに挙げさせて頂き、現在は製品化されました。楽しい思い出の一つです。ご意見ありがとうございました。皆様からのご要望やご意見を聞くのもアンバサダーの重要な役割の一つだと思っています。撮影地で見かけたら、お気軽にお声掛けくださいね。
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