Lesson 8. PL フィルターを使いこなそう!

多くの方にとって、フィルターで最初に手にするのがPLフィルターだと思います。今回はそんなPLフィルターの効果的な使い方の一つについて触れていきたいと思います。

まずPLフィルターの効果は?と聞かれたら、多くの方が反射の軽減だとお答えになるでしょう。

もちろんその通りですが、厳密に言うと「軽減」ではなく、「調整」と言う事です。調整とは、軽減も出来ますが、反対に増幅もできると言う事です。

写真を例に見ていきましょう。

H&YのドロップインのPLフィルター

必要な時にすぐにドロップイン、必要なければすぐにドロップアウトできる機構は、一瞬の美しさを求める風景写真にはとても重宝します。

最高の日の出、慌ててフィルターを付けようとして直ぐにハメられず、タイミングを逃す事もあったでしょう。上手くハマらず、落とした事もあるでしょう。私もそうでした。

「軽減した写真」

田んぼの水面反射に注目してください。PLの効果を少しかけていますが、反射が少なく、映り込みの美しさが損なわれています。

「反射を増幅させた写真」

如何でしょうか?僅かながら水面の反射が強くなり、映り込みの色合いが増しました。

この少しの現場の調整が、のちの現像に影響してきます。

「調整ダイヤル」

H&Y filterの最大の特徴である調整ダイヤル(銀色の円形ダイヤル)です。

ファインダーを覗いたまま、左手の指でPLの効果を見ながら、調整できるのは本当に便利です。この機構がお買い上げの理由となったお客様も多数います。

調整でフィルター枠を回しすぎ、落とした事もあるでしょう。もう少し効果を高めたいと回すも、どの程度回したら良いかわからない、回しすぎて一周させ、変わってない?と混乱する事もあったと思います。全て私の体験談です。

「更にフィルター二枚重ねて」

上下に異なるハーフフィルターを付けて、長時間露光しました。田植えされたばかりの苗のグリーンで季節感を添えらるようにしました。

如何でしょうか?

効果の聞き具合を目で確認しながら撮影することで、カメラの性能だけでなく、自分が主体となり作品作りをしている事をより実感出来ます。

自分が主体となることで、美しい風景に撮らされるのではなく、撮り創ることが出来ると、受動的ではなく、能動的な撮影になると思うのです。

上手くいく事も、上手くいかない事も、次の撮影に活かせる材料になり、撮影のモチベーションに繋がります。

今回はPLの効果的な使い方の一つを紹介させて頂きました。様々なフィルターを組み合わせれば、個性ある作品作りができると思います。有名な撮影場所でも、他の人と少し違った写真を撮影できる楽しみを感じる度に、フィルターを購入して良かったと思います。

フィルターの楽しさを知って頂く為に、出張講習も行っています。購入前に一度試したい方や、購入したが上手く作品作りに活かせない方に、好評を頂いています。ご興味のある方は、メールやInstagramのDMなどで気楽にご連絡くださいね。1人でも多くの方にフィルターワークの楽しさを撮影で感じてもらえるようお手伝いをさせて頂きたいと思います。

想像してください。今まで思い描いていたが、表現出来なかった風景を写せる喜びを!どのようにすればこんな写真撮れるのだろうと眺めていた雑誌や広告の写真のように、撮影できた瞬間を!

あなたの毎日がもっとワクワクで楽しいものになりますように!

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